古くからあるベジタリアン主義(ここでは簡単に肉食をしないという考え方、くらいに取ってください)には、宗教の教義として採用されている場合があります。いわゆる、殺生を禁止するという思想、信条の影響で、肉食がさけるべきこと、罪深いことと考えられてきました。

「殺生をしない」というと仏教やヒンドゥーなどアジアの印象が強くなってしまいますが、古代ギリシアにも肉食を避ける哲人たちが存在していて、肉食の文化というイメージが強い欧米にも、ベジタリアン主義の伝統があるということが分かります。

現代では宗教的な倫理上の理由からだけでなく、食糧問題や健康面から肉食に疑問を感じベジタリアンになる方も多いようです。

食糧問題というのは、畜産動物を育てるために飼料用としてたくさんの穀物が使われすぎている、という指摘です。現在世界中で栽培されている穀物の4割もが飼料用だそうです。人口の増加で近い将来の食糧危機が叫ばれ、今でも途上国で飢餓に苦しむ多くの人がいる時代に、肉食はあまりにも非効率的でもったいないという考え方があります。

健康面から肉食をしない、もしくは極力少なくしようという考え方は、古くから存在するものかもしれませんが、一度豊かさから飽食を経験した人たちが、粗食や自然食の良さをもう一度見直そうとしたところに、現代の独自性と意味合いがあるのではないかなあと思います。
最近は、日本でも「マクロビオティック」「自然食品」という言葉が目立って聞こえるようになりました。
それは少しずつでも人々の考えが変わってきた証拠なんだろうなと思います。
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